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ブランキー・ジェット・シティ (安達 美和)

ブランキー・ジェット・シティ (安達 美和)



歌詞の視覚性によって、音とともに映像が流れる
――ブランキー・ジェット・シティに関する考察

第二文学部 思想・宗教系専修3年 小松葉子


90年2月に東京で結成され、2000年に解散したロックバンドグループ、ブランキー・ジェット・シティの音楽について考えてみたい。その上で、私が最も重要と考えるアルバム『国境線上の蟻~The Very Best of Blankey Jet City~』を見てみよう。

まず、98年に発表されたこのアルバムの構成を見てみると、とても興味深いことに気づく。この最初に収録されている「水色」は、曲によってはっきりと「動」と「静」がわかれる彼らの、「静」の要素をたっぷりと湛えた曲だが、この曲の出だしの歌詞に注目してみたい。

「もしも誰かを愛したら 素直なその気持ちを その人に伝える それがこの世界へ 生まれ落ちた理由だから」

まず、はじまりの曲に相応しく、世界へ生まれ落ちるところから歌詞はスタートしている。誕生である。そしてとんでラストの曲、「John Lennon」だが、これはジョン・レノンが銃に撃たれ命を終えた時のことを歌っている。「水色」で誕生し、「John Lennon」で息をひきとる。このアルバム自体が、ひとつの命のように感じる構成だ。